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金融機関の仕事を見えにくくしている一因であるが、金融業は奥行きもあれば幅も広い。
いま、大きく2つの動きが見えてきた。 1つは金融持ち株会社の傘の下に、証券、銀行、アセットマネジメント、消費者金融、保険、リースなど、あらゆる金融サービスを包含し、トータルにマーケットを押さえていこうとする動きである。
もう1つは、情報技術や金融技術を駆使し、極めてニッチな商品、顧客、機能に特化して圧倒的な強みを築こうとする金融ブティックの台頭だ。 日本市場において前者は、選択された事業のみを展開しているに過ぎないし、後者については規制や制度の違いから、いまだ本格参入していないものも多い。
目の前にあるものだけ見ていては、位置を見誤ってしまう。 日本において未成熟であるものの、これから成長しそうな仕事、とりわけ外からはわかりにくい仕事という視点で、外資系金融機関の仕事を思い切って3つに絞り込んだ。
資金調達をしたい法人と資金の投資.運用をしたい法人をつなぐ、インベストメントバンクの仕事、個人、法人、富裕層の資産を管理するアセットマネジメントの仕事、資金のフローとストックを管理するコマーシャルバンキングの仕事である。 また、この3つとは若干レベルが異なるが、プライベートバンクの仕事は便宜上、最後に切り出して紹介することとした。
従って、証券の中でも個人顧客を対象とするリテール業務、流通市場だけに特化したブローカレッジ業務、それから保険については別の機会に譲る。 このような仕事がどのような企業、業態で行われているかは、個々の金融機関が事業領域をどう設定するかによって幾通りもの組み合わせが考えられる。
また、金融機関の規模や強みによって、業務の切り分け方や組織体制は異なっている。 顧客対応を重視し、顧客の切り口で組織を分け、その下に商品担当のグループを配する場合もあれば、商品の強みを軸に組織を分け、その下に顧客担当グループを配する場合もあるだろう。
また、企画、セールスといった機能ごとのくくりにしている企業もある。 そこで、インベストメントバンク、アセットマネジメント、プライベートバンク、コマーシャルバンクのそれぞれについては、各分野でもっとも幅広く事業を展開している企業をケースに、業務の整理、仕事の紹介を試みた。

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